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埴輪道

作家「埴輪」のブログです!小説、電子書籍、FF14などの記事を書いてます!※記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。

【レビュー】ゲームアーカイブスで遊ぼう! ~懐かしきPSゲーム達~・出張版【ゼノギアス】

ゲーム カクヨム レビュー

小説投稿サイト「カクヨム」で公開中のゲームレビューを、「埴輪道」でもご紹介!

 

kakuyomu.jp

 

ゼノギアス

スクウェア(現スクウェア・エニックス

通常版:1998年2月11日発売

アーカイブス:2008年6月25日発売

CERO:D(17歳以上対象)


 「聖剣伝説が出ない理由、ファイナルファンタジーとは異なる可能性、そして ゼノギアス」というCMのキャッチフレーズが印象的だった。

新世代サイバネティックRPG

 平和なラハン村を突如として襲った、巨大な人型戦闘兵器「ギア」。記憶を失った少年フェイは、謎のギア「ヴェルトール」に搭乗し、村を守ろうとするが……と、まるでガンダムのような始まり方をする本作。

  一見したところは正統派SFロールプレイングゲームなのだが、その作り込みは尋常ではない。ロボット、宇宙船、アニメ、心理学、哲学、古代文明、愛、神、ナノテクノロジー亜人、宗教、事象変異機関、エーテルユグドラシルポジトロン光子脳、ドテスカチュチュポリン、黒パンツ、裸、海の男、ジョー力石、若、緑川光鉄人28号といった様々な要素が複雑に絡み合い、パンパンに膨れ上がった圧倒的なボリュームは、「ディスクに入りきらない」という奇跡すら起こした。(後述)

  「新世代サイバネティックPRG」という、何だかよく分からない本作のジャンルからも、その凄まじさが窺い知れるだろう。

重厚なストーリーと過激表現

 本作最大の特徴である重厚なストーリーは、従来のRPGと一線を画している。随所に伏線が張り巡らされた専門用語の応酬などは、日常茶飯事。もちろん、用語の解説なんて親切な機能もない。インテリ眼鏡がしたり顔で思わせぶりな台詞を吐き散らすシーンなどは、「何だか凄いぞ……!」と思わせてくれるものの、その実何が凄いのかはよく分からない。

  それでも、作品全体から醸し出される「奥深さ」は多くの(私を含む)多くのユーザーを虜にし、今もなお深く愛されるタイトルとなっている。 

 全体的に大人向けな本作は過激な表現も多く、それこそ大人にしか分からないアダルトなイベントもちらほら。美麗なアニメーションで描かれる流血沙汰は、まさにトラウマそのものであった。(本作をプレイしたお子様は、大人の階段を上ったとか上らなかったとか……!)

賛否両論、問題のディスク2

ゼノギアスの本質は「ディスク2」にあると言っても過言ではない。ストーリーは登場人物のモノローグで進行し、ゲーム要素は戦闘のみ。RPGの常識を根底から覆す、有体に言えば「これってゲームなの?」的な展開に、呆然としたユーザーも多かったことだろう。

 これは近年のRPGが陥りがちな「ご褒美イベントを見るためにゲームをさせられるシステム」の先駆けだと言えよう。このシステムは、続編的な作品「ゼノサーガ」にもしっかりと受け継がれている。(ゼノギアスの場合は、予算と時間、止むに止まれぬ大人の事情でこのような結果になってしまったのだが……)ともあれ、ゼノギアスという前例がある以上、後続のゲームが「これでもいいんだ!」と追随してしまったとしても、無理からぬ話ではある。

 このような経緯から、ゼノギアスは発売から十年以上経った今でも、完全版の発売が根強く求められている。だが、いくら予算と時間があったとしても、ゼノギアスの世界を全てゲーム化するのは難しいかもしれない。なぜなら、ゼノギアスは1万5000年にも渡るストーリー構想(全三部作、6エピソード)の一つにしか過ぎないのだから……。

ココに注目!!

 ストーリーばかりに目がいきがちな本作であるが、その音楽の素晴らしさも強調しておきたい。

  「クロノトリガー」などを手掛けた光田 康典氏による楽曲は、ゼノギアスの壮大なストーリーを大いに盛り上げてくれる。

 音楽、映像、ストーリー、そしてゲーム性。ここまで作り込まれたゲームは、21世紀を迎えた今日でも稀有な存在だと言えよう。(ディスク2的な意味でも)

 

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