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埴輪道

作家「埴輪」のブログです!小説、電子書籍、FF14などの記事を書いてます!※記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。

【ネタバレ注意】「最期の咆哮」の「もしも」シナリオ(台詞中心)を考えてみた。【FF14】

パッチ3.3「最期の咆哮」実装から早一週間。
メインクエストを終えた方も増えてきたであろうこのタイミングで、「ネタバレ」記事を書いてみることにしました!

………と言っても、直接ネタバレするのではなく、「もしも~だったら」というシナリオのアレンジを考えてみた次第!
この先はメインクエスト並びにそれらを振り返る一連のクエストを完了させた上で、ご覧ください!

 

……では、ここからはネタバレ全開でいきます!

ニーズヘッグを倒した後、エスティニアンを救う下り(「獲ったどー!」→「試合終了間際のロングシュート」)がありますが、
何だかエスティニアンとニーズヘッグの影が薄かったように感じたので、濃くするとどうなるかを実際に書いてみました!

シャキ待ちの間、オーケストリオンで「Dragonsong」を聴きながらお楽しみ頂ければ幸いです!

では、どうぞ!

 

邪竜の影
「ハァ、ハァ、ハァ……。
我が……敗れると……言うのか……」

 

邪竜の影
「いいや……そんなことが……あってなるものか……。
我は七大天竜が一翼……
最も暗く、最も猛々しき『ニーズヘッグ』なるぞ!」

 

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邪竜の影
「殺してやる……殺してやるッ!」

 

エスティニアン
「……もう、終わりにしようぜ」

 

エスティニアンは手にした槍を逆手に持ち、自らの腹に突き刺す。

 

邪竜の影
「クッ……貴様ッ……!」

 

アルフィノ
「エスティニアン殿!」

 

エスティニアン
「来るな! ……これでいい。こうするしかないんだ」

 

アルフィノ
「なぜです!? 私は、貴方を……」

 

エスティニアン
「……この争いは、ニーズヘッグの妹……ラタトスクが人に殺されたことで始まった。
復讐の連鎖……それは、人の死によってしか止めることはできない」

 

アルフィノ
「そんな……! それなら、この私が……!」

 

エスティニアン
「馬鹿を言うんじゃない! これだから、坊ちゃんは……。
……アイメリク、お前は分かっているな?」

 

アイメリク
「……ああ、我が友よ。復讐の念に駆られることなく、人と竜の融和……成し遂げて見せよう」

 

アルフィノ
「アイメリク卿! それでは、余りにも……」

 

アイメリク
「言うな! ……分かっている、分かっているのだ、私は……」

 

エスティニアン
「……ったく、揃いも揃って、不安になっちまうぜ。
相棒よ、最期の頼みだ。二人を支えてやってくれ……頼む」

 

エスティニアン
「……というわけだ。
お前はまだ恨み足らないかもしれないが、そろそろ終わりにしようぜ。
なぁ、我が友……ニーズヘッグよ!」

 

邪竜の影
「友……だと? 戯けたことを……!」

 

エスティニアン
「つれないな。長い間、一心同体だっていうのによ。
お前との付き合いは、誰よりも長いんだぜ?」

 

邪竜の影
「馬鹿な、我は貴様の……」

 

エスティニアン
「……ああ。だから、もう終わりにしよう。俺とお前……人と竜でな!」

 

エスティニアンは槍を持つ手に力を込める。

 

アルフィノ
「エスティニアン殿-ッ!」

 

激しい閃光と咆哮。
エスティニアンの体から竜の眼が抜け落ち、空へと昇っていく。
やがてニーズヘッグが姿を現し、エスティニアンを見下ろす。

 

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エスティニアン
「お前……」

 

ニーズヘッグ
「……我は七大天竜が一翼……『ニーズヘッグ』なるぞ。
ヒトの助けなど……ましてや……」

 

ニーズヘッグは光の戦士とアルフィノを見やる。
その背後に見えるのは、蒼髪の巫女と銀髪の騎士であった。

 

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これがヒトの意志……
我は……

 

ニーズヘッグは蒼天に飛び去り、光となって消える。
その身から離れた二つの眼は、雲海へと落ちていく。

 

エスティニアン
「七大天竜が何だってんだ。お前は……」

 

アイメリク
「……蒼の竜騎士として最期を全うせんとした者の言葉とは思えないな。
まったく、無茶が過ぎるぞ。傷は……大丈夫なのか?」

 

エスティニアン
「ああ。……ヤツはまだ、戦えるだけの力を残していやがった。
それなのに……きれいさっぱり、消えちまった」

 

アイメリク
「友のため、だろう?」

 

フレースヴェルグが空から舞い降りる。

 

フレースヴェルグ
「邪竜の影が消え去ったのを感じ取り、
眷属どもも退いたようだ」

 

アイメリク
「ご助力に感謝します、偉大なる聖竜よ」

 

フレースヴェルグ
「これで盟約は果たされた……」

 

フレースヴェルグは光の戦士に語りかける。

 

フレースヴェルグ
「よくぞ、我が眼の力を引き出し、邪竜の影を払ってくれたな。
見事であったぞ」

 

フレースヴェルグはエスティニアンに顔を向ける。

 

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フレースヴェルグ
「……蒼の竜騎士よ。礼を言わねばなるまい。
我らではニーズヘッグの深い悲しみ……絶望を真に分かち合うことはできなかった。
それを為し得たのは、同じ境遇を持つ其方なればこそ……」

 

エスティニアン
「……よしてくれ。
俺はヤツに復讐するためだけに生きてきたんだ。
そして、一度はその命を絶った。……復讐の念に駆られるままにな」

 

エスティニアン
「……だが、ヤツと同化したことで分かった。
俺と同じだということがな。……それを、ヤツも感じたのだろう」

 

エスティニアン
「人間は弱い。一人じゃ何もできない。だから寄り添おうとする。
恥も臆面もなくな。そうしないと、生きていけないからだ。
それがお前ら、竜ときたら……」

 

アイメリク
「おい、エスティニアン!
……聖竜よ、友の非礼をお許しください」

 

フレースヴェルグ
「……よい。返す言葉もない。
我にはシヴァがいた。愛しい者がな。
だが、それで満足し、分かち合おうとすることはなかった」

 

エスティニアン
「後悔したって始まらないさ。
全てはこれからだ。まだ何一つ、終わっちゃいないんだからな。
……ただ、殺したり殺されてたりってのはもうたくさんだ。
教皇代行さんよ、蒼の竜騎士の称号は返上させてもらうぜ……」

 

アイメリク
「エスティニアン……」

 

フレースヴェルグ
「……争いの竜詩は終わった。これからは、融和の竜詩が紡がれていくことだろう。
我はそう願っている。さらばだ、人の子らよ……」

 

フレースヴェルグは飛び去る。
崩れ落ちそうになるエスティニアンを、アイメリクが支える。

 

アイメリク
ルキア、ただちに治療師に準備をさせろ!」

 

ルキア
「ハッ!」

 

アイメリク
「……歩けるか? なんなら、姫君のように抱えてやってもいいぞ」

 

エスティニアン
「やめてくれ。……そういう役はな、
鈍感な上司にかいがいしく付き従う神殿騎士団コマンドに譲るよ」

 

アイメリク
「エスティニアン、私は……」

 

エスティニアン
「わかっているさ」

 

エスティニアンに肩を貸したアイメリクが歩き去って行く。
それを見送るアルフィノに、光の戦士が歩み寄る。

 

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アルフィノ
「……本当は私も駆け寄って、エスティニアン殿に声をかけてあげたい。
でも、情けないことに、どんな顔をして合えばいいのか、
どんな言葉をかければいいのか、分からないんだ」

 

アルフィノ
「エスティニアン殿を救いたい……その思いは本物だった。
だけど、そのために何をすればいいのか、何ができるのかは、最期まで分からなかった。
いよいよとなれば、竜の眼を掴んで引き剥がす……それぐらいしか考えつかなかったよ」

 

アルフィノ
「だから……怖かった。エスティニアン殿の最期を見届けることしかできないんじゃないかとね。
君がニーズヘッグと戦っている間、何度も逃げだそうと思ったかしれない。
だけど……そう考える度、『彼女』に背中を押されたような気がしてね」

 

アルフィノ
「それにしても、君の戦い振りは素晴らしかった。
フレースヴェルグの眼の力……それだけじゃない、きっと『彼』の……
いや、改めて口にするようなことでもなかったね」

 

アルフィノ
「……おや、何か聞こえないか?
これは……何ともの悲しく、心に響く旋律だろう」

 

アルフィノと光の戦士は目を閉じ、不思議な音色に耳を澄ます。
そこに、ミドガルズオルムの幻体が現れる。

 

ミドガルズオルム
「……友のために歌うか、我が子らよ……」

 

【解説】

……という感じとなりましたが、いかがでしたでしょうか?

オリジナルよりもニーズヘッグに心を寄せておりますが、当初のシナリオはこんな感じだったのではないかと思います。
そこに、アルフィノの成長、そしてオルシュファンの存在を加えた結果、オリジナルのような展開になったのではないかと。
「竜詩戦争」に焦点を当てると、どうしたってエスティニアンとニーズヘッグが物語の中心になるだろうと思います。

ニーズヘッグを友としたのはやり過ぎな気もしますが、メインシナリオにおいて「友」は一つのキーワードだったと思います。
一心同体となり、お互いの心を深く知り合うことになったエスティニアンとニーズヘッグ。
この両者に何らかの繋がりができたとしても、おかしくはないのではないかと思います!

ゲームのシナリオはゲームであるが故に、シナリオを簡略化することが求められます。
本来はもっとテキストを使って語りたかったんだろうなぁというのが、こうして実際にシナリオを考えてみるとよく分かります。

そう言った意味でも、クリア後に物語を振り返る(+α)のクエストが設けられていたのは、「イイ!」試みだったと思います!
特に最期の演出、配慮は見事で、ゲームで物語を表現するということを体現しているように感じられました。

ともあれ、今回私が書いたシナリオはオリジナルがあってこそ。
こうするべきというのではなく、このような展開もあり得たかもしれない……ぐらいの感じで楽しんで頂ければ幸いです!